９月２４日
	クソッたれヤフー！
	ナゾだ。 　どうして、ワシのホームページをヤフーは登録しないのだ？ 　ただいま三度目の申請中。クソッたれ！ 　システムとしては、ヤフー様に掲載するにふさわしいかどうかを、スタッフ 様が一々そのサイトに飛んで実際に見て決めるんだそうだ。 　だから、ロボット型と違って検索エンジンとしては一番信用がおける。 　私だって、何か調べたいことがあったら、ヤフーを利用している。ありがと うヤフー！　いつも助かってるよ！ 　けど、クソサイトだってごろごろ掲載してるくせに、なんで、ワシのサイト にダメ出しするんだよ、おい。理由を聞きたいぞな、もし。 　何がいけないのかさっぱりわからん。 　ワシのサイトが日本一！　みなのものひれ伏せ！　ワシのサイトにフェラチ オしろ！　なんてことは（笑）思わないけど、少なくとも掲載不可になるほど ダメダメサイトのはずはない。 　クッソー、ヤフーの奴！ 　カチンとくるぜ。 　町下くんの彼女は、町下くんにこんなことを言う。 「あたしは誰のことも信用しない。あなたのことも信用しない。信用できるの は自分だけ」 　彼女が生きてきた道のりを考えれば無理もない言葉だと思う。 　でも、少なくとも自分のことは信用できるなら、それならまだだいじょぶだ って私は思うのだ。 「自分のことは信用できるならよかったじゃない。この世で一人も信用できる 人がいなかったら哀しいもんね」 　私は町下くんに言った。 「ああ、そういう見方もあるか。そんなふうに考えてみたことなかったよ。あ あ、うん、そうかもしれないね。いいこと聞いた。こんど彼女に会ったとき、 そう言ってあげよう。NAO、ありがと」 　町下くんは、香港から私に礼を言った。 　ありがと、という言葉はちょっと意外だった。 　そんなふうに言われて、なんだかものすごく照れてしまった。 　町下くんの話の中でしか私は彼女を知らないけど、彼女が町下くんという人 間に出会えてよかった、と私はしみじみ思う。
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