９月１８日
	ツラ文字に御用心
	村上龍が経済を扱ったメールマガジンを出している。 　村上龍のメールマガジン?!　読むしかねえよ（ワシは大好きだから村上龍の 小説）、と思って講読しているが、いやー、さっぱりわからん（笑）。 　ワシには高度すぎて、わけわからん。でも、付録的に付いている村上龍と風 俗嬢の交換日記みたいなコーナーが読みたくて、講読はつづけている。 　ワシが密かに興味を抱いていたのは、はたして村上龍はツラ文字を使うか？ という「ツラ文字問題」だった（笑）。 　 　作家はうっかり変な手紙は書けないよな、と思う。 　文豪ともなると、作品の他にも、知人友人、恋人、家族に出した「書簡」が 死後、研究材料とされてしまう。 　電子メール時代の今日、現代の作家が気をつけなければならないのは、この 「ツラ文字」ではないかとワシは考えている。 たとえば村上春樹が、 「こんにちは。毎日、暑いですね。夏バテなどしていませんか？ 僕は少々バ テ気味です(^^;）」 と不倫中の恋人にメールを出していたら？ いや仮定の話。 ちょっと問題あるよな。ていうかダメだよな（笑）。ヤバイよな。力抜ける よな。 ワシは前回の龍メールマガジンでとうとう見つけてしまった。 今まで読んできたかぎりでは、村上龍はツラ文字を使用しないんだな、とワ シは判断していた。 が、みーつーけーたーぞー。 龍ってば、このあいだ、「(^.^;」←こんなの使ってた。 アハ。なんか、すげえかわいいな。 将来、村上龍全集に収録されるといいなー。 町下くんから電話。 すっかりやせ細り、人生台無しモードに大きく傾いているらしい（笑）。 「いやー、俺がちょっと元気なさそうにしてたら、彼女がふだん飲んでる精神 安定剤、『やるから飲めよ』って飲まされてさー。俺、薬ってほら、どんなの でも嫌いなほうだから要らないって言ったのよ。そしたら、てめー、あたしが 飲んでる薬が飲めねえのかよ。バカな薬だって思ってんだろーって」 「そりゃ、飲まないわけにはいかないよねえ（笑）」 「飲んだよ……」 そんな町下くんが、私は大好きだ。
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