１０月６日
	激昂バット
	ひきつづき風邪。 　熱、三十八度を少し下がるもまだ辛い。体が疼く。 　熱に強い人と弱い人がいるけれど、ワシは断然後者だ。 　熱があると性感帯がどこもかしこも敏感になる。特に乳首がヤバイ。 　奈々ちゃんが「感じる？」と、おもしろがって、ぺろぺろ舐めてくる。 　すっげえ感じるよぅ。やめてくれよぅ。いや、やめないでくれよぅ。 　めちゃめちゃ気持ちいいんだよぅ。どっちなんだよ（笑）。敏感すぎてちょ っと痛い。 　塔山森のマンガで、風邪で熱がある女子大生が、男に「風邪を直すには汗を かくのが一番！　オナニーすると汗をいっぱいかいて早く直りますよ！」と言 われて、その男の目の前でオナニーさせられるってのがあったなあ。 　しまいには、「あんまり汗が出ないですね！　手伝ってあげますよ！」って 結局がんがんヤラれるんだよな。 　風邪にオナニーって効くのかなあ。 　あのマンガの「あたし、女子大生のくせに風邪ひいちゃったんです」という ヒロインのセリフが妙におかしくて覚えている。 　なんて題名のマンガだったかな。思い出せない。 　枡野浩一の「ガムテープで風邪が直る」は、前から読みたいと思っている本 だが、読みそびれている。 　風邪に一番効くのはなんなんだろう。オナニー？　ガムテープ？　桃の缶詰 ？　ミカンの缶詰？　アイスクリーム？ 　病気のとき、そばに人がいるのはそれだけでホッとする。 　それが一番の薬なのかもしれない。 　オナニーする体力はないので、純ちゃんのオナニービデオを見る。 　これはマジお宝ビデオだ。何度見ても興奮する。 「NAOちゃん、純子のオナニー見て」 「NAOちゃん、純子のエッチな声聞いて」 「NAOちゃん、イッてもいい？」 「もうダメ〜。NAOちゃん、イッていいって言って」 　ワシ専用の（笑）、なんとも贅沢な作品である。 　イッてもいい？　って言葉はええなあ。イッヒッヒ。 　純ちゃんは今までに、男から「イッてもいい？　って訊いてからじゃないと イッちゃだめだよ」と言われたことはないそうだ。 　えー、もったいねえー。 「イッてもいい？」「まだダメ」「まだダメなの？（泣きそう）」 　というかんじの我慢させるシチュエーションもいいけど、 「イッてもいい？」「ダメ」「イヤ、あ、もうダメ、イッちゃう！」 　って、我慢できずにたまらずイッてしまうのも大好きだ（笑）。ムヒヒ。 　ああもう、本当にかわええーーっ！ 　もうかわいくてたまらん。見ているうちに激昂して思わずＦＡＸを金属バッ トで一撃（風邪なのにゼエゼエ）。 　これはワシの病気だ。このために野球もしないのに金属バットが、うちには ある。名付けて激昂バット。 　かわいくてどうしようもないと、何かモノに対して破壊衝動が噴出する。何 かぶっ壊さないと気が済まないのだ。昔からこうでなあ、直らんのだ。 　夜、純ちゃんから電話。 「風邪、だいじょうぶ？　ちゃんと食べてる？」 　奈々ちゃんが怪しいおかゆ（おじや？　あれはいったい何？）を作ってくれ たので、なんとか。 　ちょうど、私の部屋のラジオからヒロの歌が流れていた。 「AS　TIME　GOSE　BY　時はゆるかに、悲しみもいつかやがて溶かすだろう」 　純ちゃんにも聞こえたらしく、ふと、こんなことを言った。 「それはウソだよね。悲しみって永遠に溶けないよ、たぶん。時は関係ない。 　溶けるんなら、それ、悲しみじゃないよね。騙し騙し付き合っていくしかな いと思うなあ、悲しみって。ね、NAOちゃん、そうだよね」 　いつも向日葵のような純ちゃんがそんなことを言ったので、ドキッとした。 　photo三枚追加。 「セルフヌードの宿題」、「鏡の向こうに」、「光の中のマイハニー」。
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