１０月２日
	Ｍ男のナプキン物語
	昨日は生理プレイ。 　前日に、生理プレイマニアのＭ男に、「明日は私、出勤するよ。どうする？ 来る？　血舐めたい？」と電話をかけておいた。 　あんまりにも生理痛が重いと家から出られないので、生理プレイは私がオー ケーを出す月と出さない月がある。できそうかなという月は、私からＭ男に電 話をかけることになっているのだ。 　血の出が減ってくる三日目以降は生理プレイとしてのうま味が著しく減少す るので、このプレイが有効なのは初日と二日目。 　私の場合、初日はたいがいゾンビと化している。よって、実質、生理プレイ が可能なのは一月で一日だけなのである。 　その一日だってできる月とできない月があるわけだから、言ってみれば幻の プレイ（笑）といえるかもしれん。Ｍ男にとっちゃ貴重だなあ。 　だから、こちらから打診の電話をかけて断るＭ男は滅多にいない。 「明日は都合が……」なんてぐずぐずしてると、次はいつ血にありつけるかわ からないからだ。ドラキュラみたいだなＭ男って。 　今回のＭ男は、生理プレイは三回目。 　風呂場に移動して、私は仁王立ちで両腕を組み、タイルに膝をついているＭ 男を見下ろす。 「ナプキンをお外しいたします」 　Ｍ男は下僕口調で言い、私のパンツに手をかける。 　そろそろと大事そうに両手で下ろす。 　赤い血のついたナプキンを生理ショーツから外し、Ｍ男は貴重品のダイヤか 何かを扱うようにうやうやしくそれを持ち、風呂場の外に置いてくる。 「それじゃ、おまえの口できれいにして」 　私は両足を大きく開いて言った。 　Ｍ男は私のマンコをべろべろと舐める。 「美味しい？」 「美味しいですぅ」 　顔を上げたＭ男は、ホラー映画の殺人鬼のようだ。鼻の頭も口の回りもまっ かっか（笑）。こえーよー。 　最後は新しいナプキンを装着。 　Ｍ男がカサカサと袋を破り、ウイスパーを取り出す（ワシは永遠のウイスパ ー党！）。粘着テープをはがし、Ｍ男が私の股にセットして終わり。 　いや私は終わりだが、Ｍ男はこれからが本番だ。 「NAO様のナプキンをいただいてもよろしいでしょうか？」 　このＭ男は、女の使用済みナプキンを身につけることが最高の快楽らしいの だ。それでチンコが立つんだから、人間ってホントいろいろだなあ。変態、こ こに極まれり、だなあ。複雑怪奇だなあ、人間って。 　Ｍ男はナプキンを付けたまま電車に乗って帰る。 　車中、今、僕の股間にはナプキンが張りついてるんだー！　ってコーフンし ちゃって仕方がないんだろうなあ。ある意味、平和でかわいいがな（笑）。 　摩訶不思議なメールが時々、舞い込んでくる。 「お返事ありがとうございます。十月三日、青葉台のＪバーでお待ちしていま す。お会いできるのを楽しみにしています＼(^0^)／　森より」 　この森って人、私の本を買ってくれて、その感想をくれたのだが、私は返事 を出してない。 　書いてないワシの返事がこの人には見えて、今日、Ｊバーとやらでワシを待 ってるんだろうか。なんつーか、人間って複雑怪奇ですわ（笑）。
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