１２月１６日（木）
	月光の呟き
	女の子がおしっこしてるのを見るのがワシは好きだ。 　お風呂に一緒に入ったとき、よく見せてもらう。 　しゃがんだ股のあいだから、シャーッとおしっこが出てきて、タイルの上に 黄色く広がっていくのは実にかわいい。 　今日、ようやく純ちゃんのおしっこを見せてもらえた。というか強引に見て きた。前々から「見たい見たい」と頼んでいたのだけど、「ダメッ！」と拒否 されていたのだ。ま、ふつうはそうか（笑）。 　今日は純ちゃんのダンナさんが出張なので泊まりに行った。 　まるで間女なワシ。 　二人で一緒にお風呂に入る。 「ねえ、純ちゃん、おしっこしてよ」 　私は言う。 　タイルの上もいいけど、風呂の中でしてもらうのも大好きなんだよなあ。 「やーだ」 　純ちゃんは笑う。 「して」 「やだ」 「して」 「やだ」 「して」 「やだ」 　しばらく合唱状態だった。 「してくれないとお風呂から出させない」 　ワシは純ちゃんにしがみつく。タチわりいな、我ながら。 「やあもう！　直ちゃん、なんでそんなの見たいの？」 　それはたぶん……ワシが変態だからだろうね。 　どれくらい純ちゃんにしがみついていただろうか。 　ワシは長風呂派なのでいくらでも浸かってられる。純ちゃんは逆にすぐにの ぼてしまうタイプだ。純ちゃんが根負けした。 「してくれる？」 「うん……。でも、恥ずかしい……」 　かわええなあホント。 　純ちゃんの股のところから黄色いものがゆらゆら流れ出してきた。 　きれいだ。ワシはうっとり見つめる。 　おしっこは、すぐにはお湯と混ざらない。 「そのまま。掻き混ぜちゃだめだからね」 　ワシは先手を打って言う。 　言わないと、純ちゃんがバシャバシャ掻き混ぜそうだからな。そんなことさ れたらもったいない。できるだけ長くそのかわいい液体を眺めていたい。 「ほら見て。きれいだよ、純ちゃんのおしっこ。レモン色できれいだよ」 　純ちゃんは「や」と呟くと、両手でお湯を掻き混ぜてしまった。 　薄黄色になったおしっこは、徐々に湯と一体化し見えなくなった。 　私は手の平で掬い匂いを嗅ぐ。純ちゃんの匂いがあふれる。 　頭ごと湯に潜りたくなり、どぷんと体を沈め、息を止めた。 　ああ、このまま溺れ死んじゃってもいいなあ。なんてバカバカしくも少し本 気で思う。純ちゃんが風呂を上がっても、私はいつまでも純ちゃんのおしっこ 風呂に浸かっていた。
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