８月２０日
	肌荒れ大敵
	今日は一人、Ｍ女志願の人が面接に来た。 　ぱっと見、容姿は問題無し、のような気がした。わりと美人。でも、たぶん 不採用だろうなあ、と思った。 　別にＳＭクラブに限ったことではないが、風俗において肌の汚い風俗嬢は嫌 われる。特に吹き出物のたぐい。 　やっぱり、見た感じ、どうしても不潔な感じがしてしまうからだ。化粧で塗 りまくってごまかすという手もあるが、それも限界がある。 　それに厚化粧してたら、たとえばニキビのある人は、いつまでたっても直ら ないしな。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　私の場合、ものすげえ美人ってわけじゃないけれど、その分、肌でカバーし ていると思う。肌だけは昔から自慢だった。体質的にニキビ、吹き出物とは縁 がないのでつるつるだ。 　でも、十代のときとちがって、やっぱり確実に衰えは忍び寄ってきている。 　これはもう実感。多少、睡眠が足りなくても、十代のときなら、肌はなんと もなかった。しかし、今だとあからさまに張りが無くなってしまうんだな、こ れが。クマがばっちり出たりするんだな。 　だから、時間さえあれば、私は寝る。控室でもガーガー寝てる。いつでもど こでも眠れる。眠るのも仕事のうちなのだ（笑）。 　電車の中で涎垂らして寝ていても、それも仕事なのである。寝坊して遅刻し ても、それだって、仕事に備えて、備えすぎての失態と言えなくもないではな いか（わー、すげー強引な論理）。 　あと睡眠と同じくらい大事なのが、風呂にゆっくりつかることだ。老廃物を 出して、新陳代謝を促進せねばならぬ。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　エステやアカすりにも当然、定期的に行っているが、基本は日々の睡眠時間 と風呂だ。 　うちの店は、特に肌のコンディションにはうるさい。 　面接の時点で肌が荒れてたら即、不採用だし、働いてる風俗嬢でも、肌に目 立つほどのボツボツができたり、やけに肌が荒れだしたら、しばらく休養を言 い渡される。 　肌荒れは、風俗嬢にとって死活問題なのである（笑）。高橋由美子のチョコ ラＢＢのＣＭは、ちょっと生生しいかもしれん。 　雅代ちゃんなんて、控室にチョコラＢＢを置いてるしな。私もチョコラＢＢ ではないが、総合ビタミン剤は飲んでいる。 　今日、面接に来た彼女は、「肌の調子がよくなったらもう一度来て」と、店 長に言われていた（店長的にはホントは採用したい顔立ちなのだ）。 　一般的に、肌のことを言われるのって、女性はキツイんだよね。 　面接の彼女も、けっこう落ち込んでたように見えた。 神奈川県で、川の中州でキャンプして増水で流されて死んだ人たちの、まさ に流される瞬間の映像をニュースで見た。さすが日テレ、エグいな。 こういうの、外国のテレビでは「衝撃映像！」なんていって珍しくないが、 日本でははじめてなのではないだろうか。 まあ他人事の惨事なので、私の下種な好奇心は満足した。
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