| 日記休止のお知らせ | |
| 日記を書き出して八ヵ月。 一言で言えば、疾走しました。 私の身の回りの現実を日記という形で書きつづけてきましたが、書くという 行為は現実の疾走感を何倍にも増します。恐いほどでした。 どうやら走りすぎて息が切れたようです。 予定ではあと二日分書いて三月いっぱいで終わりにするつもりだったのです が、少し早めに終了させたいと思います。 この残りの二日分が、たった二日分なのに上手く書けません。 何度も書いて、ああこうじゃないと書き直して、結局書けませんでした。 私にとっては電撃的なことが起こりました。私の生き方が変わるような事件 でした。別にもったいぶるつもりはないのですが、それはもう少し時間をおい て、私の中で熟成させてから書きたいと思います。そうでないと書けそうもな いです。「Fuckin' Blue Film」のエンディングがどうなるのかはぜひ紙で確 かめてください。 そうなんです、つらつらとこれまで書いてきた「Fuckin' Blue Film」は、 単行本として生まれ変わった姿で、今度はみなさんの前に登場することになり ました。発売は来年。残りの日記と、新たに書き下ろしも加えて、 「Fuckin' Blue Film〜バイセクシュアルＳＭ嬢日記」（仮題）として本屋さ んの店頭に並びます。 以前、日記の中でちょっと触れましたが、奈々ちゃんがリュックサックに私 の原稿を入れて出版社を回ろうとしたことがありましたよね。一時期頓挫しか けた私の二冊目の本、がつまりこれだったわけなんです。 ふとしたときに、いつでもひょいと本棚から取って読めるものとして、読者 のみなさんの手元に一冊にまとまった「Fuckin' Blue Film」を置いてもらえ たら嬉しいです。 装幀はホームページと同じく青を基調にシックな感じになる予定ですよ。 出版前になったらまたいろいろホームページでお知らせしますね。 日記を書きながら一つだけ私が心がけていたこと。 「自分が自分が」とならないように、それを気をつけて書いていました。 他人を通して自分が書けたらいいな……そんなふうに思いながら日記を書い ていました。どうだろう、少しは成功したかな？ それにしても、私はけっこうお喋りなんだなと自分で驚いています。こんな にも書くことがあるなんてね。ふだんは無口なんですよ私は。 もし「書く」ってことをしていなかったら、私はとことん孤独だったかもし れない。書くことで私は喋っていたように思います。 それで、このウェブの日記はどうなるのか？ それが気になるって？ どうしようかなぁ、と私も今考えているところです。今までと同じような形 で続けるのは、うーん、ちょっと無理かなあ……。 何らかの形で存続させたいとは思うけど、もしかしたら、すっぱりやめるか もしれません。しばらく充電して考えてみます。 中断してる「バイセクシュアル放浪記」も完成させたいし、もちろんホーム ページ自体はこのままありつづけます。たぶん。おそらく。 「続・Fuckin' Blue Film」はひょっとすると一週間後にはスタートしてるか もしれません。一年後にはじまるのか十年後にはじまるのか、やっぱりスパッ とやめるか、それはまったくわかりません。気まぐれなのでね。 人生はすべてなりゆき。 そういうことです。 ２０００年３月３０日 |
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