| ２０２２年３月９日 | |
| ２２年の時を越えて | |
| こんにちは、はじめまして。 22年前、どうやってたどり着いたのか記憶にもないのですが、 直さんのサイトへ初めて行った日… 時間を忘れてHPを隅々まで読んでしまいました。 その日から今日は直さんの日記が更新されているかな？ そんなことを考えながら毎日アクセスしていました。 初めて読んだ日、日記の更新が止まった日、 Fuckin` Blue Filmの発売日に本を買って読んだ日、 直さんにメールしたいなって何度も思ったのですが、 直さんに「こんなメール送ってくるな、バカヤロー」 と思われるようなメールを送るくらいなら 直さんの文を読むだけの読者でいるほうが正しいと思いつつ、 直さんが日記で読者の方からの感想文をアップされていると ちょっぴり嫉妬のようなうらやましさを当時は感じていました。 22年も経ってメールをお送りするのもおかしいのですが、 久しぶりに全ての日記や短編小説を再度読んで、 私は直さんの書く文章が無性に好きなんだと改めて思ったり、 今回日記を全部読みなおして「あぁ、まさに今の私だな」と思った箇所があって。 「誰かが私の書いた文章を読むでしょ。それは本かもしれないし、ネットに書 いたものかもしれない。読んだ人がいつかね、十年後、二十年後、あるいは五 十年後にふっと誰かに話すんだ。『昔、こんな話をどこかで読んでね』って。 そして、相手はこう言うの。『へえ、ちょっといい話だねえ』って。 『で、それ、誰が書いたの？』って訊くわけ。けど、『えーと、誰だったかなあ……』 って思い出せないんだ。それって、なんだかいいと思わない？」 直さんの日記を読んでいた頃の私は18歳でしたが、 気付けば40歳になり、結婚もして子どももいて、彼女もいて。 彼女とは普段からいろんな話をするのですが… 「私、いろんな人の本や日記やブログを読むのが昔から好きじゃない？ その時々で色々考えさせられたり、面白いと思う読み物はあっても 色んな人のを読むから時間が経ったら内容もほとんど忘れちゃうし、 名前なんて絶対に覚えていないんだけど、1人だけいるんだよね」 「その人の日記…破天荒な部分もたくさんあるんだけど、 どこまで深いんだろう？というくらいに、 たまらなく優しさを感じる文章がたまにあって… 若い頃の私はその人の書く文章に救われたんだよね」 表現力がないので、私が彼女に話したままを直さんに伝えてしまって 申し訳ないのですが、22年経った今… 直さんが書いた日記や文章のことを私と同じように どこかで話している人がほかにもいるんだろうなって思いながら 全ての日記を今読み終えたところです。 何も知らない私が願うなんておこがましいし、 どこの誰かもわからない人にそんなこと言われたくない、 たかがネットでちょっと知ったくらいで… 直さんの日記に書いてあったお悔み文のように軽いと思われそうですが、 年齢のせいなのか、経験なのかわかりませんが… 直さんもそして直さんの周りにいた奈々さんや千佳さん、林檎さん、 そして一番気になっている貴さん、 みんないろんな人生を歩んでいるんだろうなと想像しながら 綺麗な空を、綺麗なお花をどこかで見られていたらいいなって 読み終えた後に思いながら… 届くかわからないけれど、直さんに届いたらいいなと思いながら メールを送ってみることにしてみました。 もし、このメールを読んでいただけたとしたら とても嬉しいです。ありがとうございました。
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